新車購入時にオプションで選択できる「ドアバイザー」は取り付けに際し、賛否両論の意見が見られます。装着することのメリット・デメリットは何なのでしょうか。
意外と多い「ドアバイザー」取り付けのメリット
クルマのサイドウインドウ上部に取り付けられる「ドアバイザー(サイドバイザー)」は、多くの車種でオプションとして設定されています。
クルマに詳しくない人が見れば、その見た目は屋根のひさしのようです。
では、実際にどのような役割を果たしているのでしょうか。
ドアバイザーは新車購入時に取り付けるのが一般的ですが、後からカー用品店などで購入し、中古車などに装着するケースもあります。
装着するメリットは意外と多く、天候や使用環境に応じてその価値を実感することができます。
最もよく知られている効果は、「雨天時でも窓を少し開けて換気ができる」という点です。バイザーが雨の侵入を防ぐため、車内が濡れる心配なく通気が可能。特に喫煙者にとってはありがたい存在です。
また、晴れた日にも、虫や飛来物の侵入を抑えるほか、直射日光のもとでクルマを駐車する際には、少し窓を開けておくことで車内の温度上昇を軽減する効果も期待できます。
さらに、防犯面でも一定の安心感があります。ドアバイザーにより窓の開口部がカバーされることで、窓の隙間から手を差し込んでロックを開けるといった行為が困難になります。
一方で、ドアバイザーにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
まず、洗車時に手間が増えるという点が挙げられます。特にバイザーの内側やそのすぐ下の部分は汚れが溜まりやすく、水が届きにくいため、手洗いでの丁寧な掃除が必要です。機械式洗車機では対応しきれないケースもあるでしょう。
さらに、車両の外観に与える影響も見逃せません。特にスポーツカーやセダンなど、デザイン性が重視されるモデルでは、バイザーの張り出しがデザイン性を損ねると感じる人もいます。
また、購入時にオプションとして装着する場合、数万円の追加費用がかかることがあり、費用対効果を感じにくいと考える人も一定数見受けられます。
最近では、外観に影響を与えにくい控えめなデザインのドアバイザーも登場しています。デザイン性を損ないたくない方は、購入前に販売店やカー用品店で実物を確認した方が良いでしょう。
取り付けたバイザーは取り外すことも可能ですが、粘着テープや接着剤の跡が車体に残ってしまう場合があるため、不安がある場合は専門業者への依頼が安心です。
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ドアバイザーは最近の猛暑や突然の雨への対応、ちょっとした防犯対策など、さりげないながらも実用性のあるパーツです。もちろん、洗車の手間や見た目への影響など、考慮すべきポイントもあります。
カーライフのスタイルや環境に応じて、メリットとデメリットを踏まえたうえで、取り付けを検討してみてはいかがでしょうか。
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