霧島神宮温泉郷
ボンネットに灰が積もった車=28日午前9時半ごろ、霧島市霧島田口
霧島連山の新燃岳が噴火し、噴煙が火口から5500メートルの高さに上がった28日、麓にある鹿児島県霧島市霧島地区は降灰に見舞われた。地元の霧島神宮温泉郷の商店主は「自然のことだから仕方ない」と受け入れつつ、7月以降は降灰や断水、大雨と災禍が続き、疲れの色を見せた。
火口から約6キロにある霧島神宮温泉郷は朝から、断続的に灰が降った。園芸店「草木塔」店主の浜崎修治さん(75)は開店前、店先の歩道に積もった灰を水で洗い流した。「灰が付いた植物を洗いたいが、そのまま水をやると土の通水性が悪くなる。噴火の状況や風向きが変わるのを待つしかない」と漏らした。
霧島地区の一部地域では7月上旬、堆積した火山灰が川に流れ込んで温泉管や水道管が損傷し、温泉供給が2週間止まり、断水も続いた。
近くで食堂を営む江口克己さん(69)は「灰が降ったり、温泉が止まったり、8月は大雨が降ったり、ここ1、2カ月は商売にならないぐらい客足が減った」と明かす。「(今回の降灰が)一時的なもので終わればいいと願うしかない」と話した。
温泉郷の旅館で1泊した東京都八王子市の会社員望月直美さん(56)は「朝、外に出てレンタカーのボンネットを見たら、灰に覆われていてびっくりした。灰が舞うのを見るのは生まれて初めて」と驚いた表情を見せた。
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