姶良市ふるさと納税カタログの巻頭で紹介される水迫畜産の黒毛和牛
農林水産省は10日、水迫畜産(指宿市山川)が牛肉商品の牛種や原産地、個体識別番号を正しく表示せずに販売したとして、食品表示法や牛トレーサビリティー法に基づく表示の是正や再発防止策の実施を指示・勧告した。商品の原料に黒毛和種以外や他県産を使用しているのに「黒毛和牛」「鹿児島県産」として、事実と異なる個体識別番号を表示するなどしていた。
水迫畜産はステーキや切り落としなどの原料牛肉に肉専用種や交雑種、ホルスタイン種も使っていながら「黒毛和牛」と表示。沖縄県産や宮崎県産を含んだ商品も「鹿児島県産」として販売した。さらに、異なる個体識別番号の原料牛肉を複数使っているのに一つの識別番号のみを表示した。
農水省によると、水迫畜産は少なくとも2023年1月1日から同年10月末までの間、牛種で14商品1トン、個体識別番号で55商品22.5トン、23年1月〜24年1月末までの間、原産地で19商品3.5トンを、事実と異なる表示でふるさと納税返礼品や一般消費者向けに販売していた。それぞれの4〜9割は鹿児島、指宿、南九州、姶良4市のふるさと納税返礼品向けだった。
農水省の立ち入り検査に対し、水迫畜産は「法令順守の意識が希薄だった」などと説明。少なくとも21年4月以降、加工の工程などで原料牛肉と加工後の商品の牛種や原産地、個体識別番号を一度も確認することがなかったとしている。


コメント