東京ドーム8個分のハンセン病療養所 入所者ゼロ時代を見据えて | きばいやんせ!鹿児島

東京ドーム8個分のハンセン病療養所 入所者ゼロ時代を見据えて

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年の星塚敬愛園=鹿児島県鹿屋市、朝日新聞社ヘリから

鹿児島県にある国立ハンセン病療養所・星塚敬愛園が28日、開園90年を迎えた。同園は、全国に先駆け、国による隔離政策の違憲性を問う法廷闘争の現場だった。

 かつて1300人を超えた入所者は、入所中に亡くなったり、退所したりし、10月に50人を割った。平均年齢は90歳を超えた。

 同園の敷地は、東京ドーム約8個分の約37万平方メートル。入所者が減って使われていない建物もあり、土地と建物の活用が課題になってきた。

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星塚敬愛園で亡くなった約1600柱が眠る納骨堂=2025年10月9日午前11時59分、鹿児島県鹿屋市の星塚敬愛園、宮田富士男撮影

 ハンセン病問題基本法は、入所者の意思に反する退所や転所を禁じており、終生の在園を保証している。一方で入所者がゼロになったときの規定はない。

 元患者でつくる入所者自治会と園、地元・鹿屋市などは2010年、入所者の減少も踏まえた園の将来構想をまとめた。

 大きなテーマとした「共生」では、地域開放をうたった。ただ、これまでの土地活用の実績は、障害者福祉施設の誘致ぐらいだ。

 入所者自治会長の山口文夫さん(76)は、「入所者ゼロになったときの園の姿が見えない」と気にかけている。

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