歌手のロバータ・フラックさん、８８歳で死去…「やさしく歌って」などヒット曲

コンサートで歌を披露するロバータ・フラックさん（1992年12月、東京都内で）

　【ニューヨーク＝山本貴徳】大ヒットした名曲「やさしく歌って」などで知られる米国の歌手ロバータ・フラックさんが２４日、亡くなった。８８歳だった。

　フラックさんは１９３７年にノースカロライナ州で生まれた。６９年にデビューすると、７１年にクリント・イーストウッド監督の映画「恐怖のメロディ」で使われた「愛は面影の中に」で注目を集めた。７３年発表のバラード曲「やさしく歌って」もヒットし、この２曲でグラミー賞の最優秀レコード賞などを受賞した。

　ソウルやジャズなどの要素を巧みに取り入れた独特のスタイルが評価され、７０年代の米国を代表する歌手の１人となった。児童向けの書籍を執筆するなど、多彩な活動でも知られている。

　２０２２年に全身の筋肉を動かせなくなる難病の筋 萎縮いしゅく 性側索硬化症（ＡＬＳ）と診断され、歌ったり、話したりするのが難しくなったと公表していた。