宮崎・都城市の願心寺本堂、国の重要文化財へ 文化審が文科相に答申 | きばいやんせ!鹿児島

宮崎・都城市の願心寺本堂、国の重要文化財へ 文化審が文科相に答申

image

 国の文化審議会は16日、宮崎県都城市庄内町に立つ願心寺本堂を国重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。廃仏毀釈(きしゃく)でほぼすべての寺院が失われた旧鹿児島藩領で、明治時代に建てられた寺院。洋風の意匠も採り入れられた斬新な形態が評価された。

 県や願心寺によると、本堂は1906(明治39)年に竣工(しゅんこう)。伝統的な浄土真宗の寺院本堂のつくりを基調としつつも、上部に三角形の装飾であるペディメントが施された上下(あげさげ)窓などの西洋風の意匠が採り入れられている。

 大河内隆之住職は「私ども、本願寺の教団は明治を迎えてすぐ、僧侶を欧米に派遣するなど開明的だった」「浄土真宗への禁制という処置が解けたときの喜びが、あの建物を造らせた」と背景を説明した。

 審議会は「異形をなす斬新な形態の本堂は真宗寺院本堂の地方における近代的展開を知る上で価値が高い」と評価した。

 本堂は、その資材の多くに霧島山系の官林から払い下げられたケヤキなどが使われた。一本のケヤキを運ぶため、門徒総出で数十日をかけたと伝えられているという。

 大河内住職は「一人でも多くの人に教えに触れてほしいという思いで造られたと思う。その思いを大切に広く地域社会に開放して、地域と共にあるお寺ということを考えていきたい」と話した。

コメント