(キャスター)「桜島大正噴火」について取材した記者とお伝えします。
(記者)
「桜島大正噴火」は20世紀国内最大の火山噴火で今月12日に112年を迎えます。これまで繰り返されてきた桜島の大規模噴火。その歴史から避難の備えを考えます。
大正噴火は1914年1月12日、桜島の西側と東側の2か所の山腹で発生しました。噴火の後にはマグニチュード7.1の地震が発生。この地震による被害も合わせ58人が犠牲になりました。

桜島の活動を研究している桜島火山防災研究所・所長の井口正人さんです。

桜島の噴火は2015年に年間1000回を超えたものの、近年は100回から200回ほどで推移し、去年は361回でした。
(桜島火山防災研究所 井口正人所長)
「大正噴火から112年の間に隆起を続けている、大正噴火に匹敵するぐらいのマグマは少なくとも(桜島に供給する)姶良カルデラの下に溜め込んでいるという評価」

「マグマの量から見ると、大規模な噴火をやるだけの量は十分ある」

大正噴火と同じ規模の噴火が起きた場合、鹿児島市の市街地側では最大1メートルほどの降灰が予想されています。大正噴火では火口から1.5キロほど離れた黒神町の集落に大量の灰が降り、3メートルの高さがあった鳥居は2メートルほど埋まりました。
(桜島火山防災研究所 井口正人所長)「今までで一番、火山灰がたくさん降ったものでも鹿児島市街地で5ミリぐらい。5ミリに比べて1メートル、100倍以上。しかも降るのは、普段経験する火山灰ではなく軽石」

集落の近くには当時、降った灰の量が分かる場所も・・・。

画像 オレンジの部分=軽石積もった部分
(桜島火山防災研究所 井口正人所長)
「大体厚さで言うと1.7メートル。非常にたくさんの軽石が積もっていることが分かる」
Q.どのくらいの間で?
「1日。軽石だから1日でこれだけ積もる」

「雨と違い軽石が降っている最中に避難するということが想像できるか。事前避難が必須」
大正噴火では数日前から地震が起きるなど前兆現象が発生。それに気づいた多くの住民が島外へ避難し、被害を免れました。


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