「少しでも高く売るために、壁紙と水回りくらいは新品にしよう」 もし今、売主様がそう考えてリフォーム業者に見積もりを依頼しようとしているなら、
悪いことは言いません。その電話、今すぐ切ってください。
福山市で中古住宅仲介・年間100件超。元工務店経営者のクワダです。
前回は「査定額の罠」についてお話ししましたが、今回はそれ以上に現金をドブに捨ててしまう危険性が高い「売却前のリフォーム」についてです。
断言します。 売主様が良かれと思って行うリフォームは、
9割方、無駄金に終わります。
かけた費用以上に高く売れることは、まずありません。
なぜ、元工務店経営者であり、リフォームで利益を出していた側の人間である私が、ここまで強く否定するのか?
その理由と、あなたの手元に残るお金(手残り)を最大化するための唯一の戦略をお伝えします。
「200万円かければ、200万円高く売れる」という幻想
多くの売主様は、こう計算します。
現在の査定額:2,000万円
リフォーム費用:200万円
売却予想額:2,200万円(もしくはそれ以上!)
これが大きな間違いです。不動産市場はそんなに単純ではありません。
私が現場で見てきた現実は、こうです。
現在の査定額:2,000万円
リフォーム費用:200万円(あなたの持ち出し)
実際の売却額:2,050万円
お分かりでしょうか?
物件価格は少し上がりましたが、
売主様はリフォーム代で150万円の赤字を出しているのです。
さらに、売却までに時間がかかれば、その間の維持費や精神的ストレスも積み重なります。
なぜこうなるのか? 理由は単純です。
「売主様の好みと、買主様の好みは違うから」です。
あなたが良かれと思って選んだ「花柄の壁紙」や「最新機能付きの高級トイレ」は、
買主様にとっては「余計なお世話」であり、
「自分好みにリフォームするための解体費がかかるゴミ」に見えることすらあるのです。
買主様は「自分色」に染めたい生き物
今の中古住宅市場のトレンドは、完全に「買ってからリノベーション」です。
特に若い世代の買主様は、
安く買って、浮いたお金で自分たちの好きなようにリフォームすることを望んでいます。
彼らにとって最も魅力的な物件とは、中途半端に綺麗な家ではありません。 「手つかずの状態で、その分安い家(現状渡し)」なのです。
ピカピカにリフォームされた2,200万円の家より、
ボロボロだけど自由にイジれる2,000万円の家の方が、圧倒的に早く、確実に売れます。
元工務店社長が教える「コスパ最強の補修」とは?
「じゃあ、ゴミ屋敷のままでいいのか?」 いえ、それも違います。
ここがプロの見せ所です。
私は「大規模なリフォーム」は否定しますが、「最低限の補修と清掃」は強く推奨します。
かける費用は、数万円~高くても10万円以内です。
狙うのは、内覧時の「生理的な嫌悪感」を消すことだけ。
プロのハウスクリーニング(特に水回り): これは必須です。数万円で劇的に印象が変わります。生活感と不潔感は違います。
障子・ふすまの破れ補修: これがあるだけで「廃墟感」が出ます。安価に直せるので絶対にやりましょう。
玄関の照明を一番明るい電球に変える: 第一印象は光で決まります。数百円の投資で効果絶大です。
これだけで十分です。 200万円かけてキッチンを入れ替えるより、3万円でプロに磨き上げてもらう方が、売却戦略としては遥かに賢い選択です。
過去の失敗から学んだこと
偉そうに語っていますが、私も駆け出しの頃は失敗しました。
売主様に言われるがままリフォームを勧め、結果、売れ残ってしまった経験があります。
あの時の売主様の悲しい顔は忘れられません。
だからこそ、私は今、嫌われてもいい覚悟で言います。
「そのリフォーム、無駄金です。やめましょう」
売主様の貴重な資産を守るために、専門家の冷徹な計算を信じてください。
株式会社BUZZ HOUSE「中古住宅.com」 まで、お気軽にご相談ください。
ご相談はこちらから: https://www.chukojyutaku.com/



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