息を吹き返した「西郷隆盛蘇生の家」(鹿児島市)――かやぶき屋根の修理終わる 応急措置、老朽化は深刻 | きばいやんせ!鹿児島

息を吹き返した「西郷隆盛蘇生の家」(鹿児島市)――かやぶき屋根の修理終わる 応急措置、老朽化は深刻

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破損部分を修理し、丸みを帯びた形の屋根に戻った西郷隆盛蘇生の家=鹿児島市吉野町

 かやぶき屋根の一部が崩れ落ちていた鹿児島市吉野町の「西郷隆盛蘇生の家」の修理が終わり、丸みを帯びた屋根が元の姿に戻った。とはいえ、欠損部分の補修が主の応急的な措置。今回の破損部分以外にも傷みが目立ち、老朽化の深刻さがうかがえる。
 工事は南九州市知覧の馬場英喜さん(76)ら元知覧茅葺(かやぶき)技術保存会のメンバーが担った。4年前に会は解散したが、2012年の全面ふき替えのほか、部分的修理も手がけてきた。今回は11月28日から12月5日まで、5人で仕上げた。
 虫食いでボロボロになっていた骨組みの竹を10本ほど取り換え、崩落箇所をふき替えたほか、周囲の古い層には「差しかや」と呼ばれる補修を施した。馬場さんによると、かやの劣化で屋根が反った格好になり、雨水がしみやすくなってさらに劣化が進んだとみられる。熊本・阿蘇から取り寄せたかやは当初見込んだ70束では足りず、100束に増やした。
 南九州市の知覧武家屋敷群のかやぶき家は10年前後で全面ふき替え、薩摩川内市の旧増田家住宅は2~3年おきに差しかやなどの補修を繰り返す。海岸沿いで潮風を受ける蘇生の家は、前回の全面ふき替えから13年以上経過している。
 鹿児島市は、27年度の西郷生誕200年・没後150年に向けて記念プロジェクトを進める。市観光振興課は蘇生の家について「西郷ゆかりの重要な観光スポット」と位置付けている。

  • (別カット)破損部分を修理し、丸みを帯びた形の屋根がよみがえった西郷隆盛蘇生の家=鹿児島市吉野町
  • 「西郷隆盛蘇生の家」の場所が分かる地図
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