甑島列島、種子島、屋久島、三島、トカラ列島…有人国境離島法の対象は鹿児島県が全国最多 2017年の施行以降、新規雇用304人生む | きばいやんせ!鹿児島

甑島列島、種子島、屋久島、三島、トカラ列島…有人国境離島法の対象は鹿児島県が全国最多 2017年の施行以降、新規雇用304人生む

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甑島(薩摩川内市)が分かる地図

 自民党は来年3月末が期限の「有人国境離島法」を10年間延長する方向で検討している。鹿児島県内では同法に基づく「特定有人国境離島地域」に5地域17島が指定され、航路・航空路の住民運賃低減などで国の財政支援を受ける。議員立法の改正法案を今国会に提出し、成立を目指す。
 自民は2月27日の会合で改正案の大綱案を了承した。党の「有人国境離島地域の保全・振興を推進する議員連盟」(森山裕会長)と連携して条文化し、野党との調整などを進める。
 特定地域は日本の領海や排他的経済水域(EEZ)の基点となる有人国境離島のうち、継続的に人が住める環境整備が特に必要と認める地域。2016年の法成立時に15地域71島(8都道県)が指定され、県内では甑島列島、種子島、屋久島、三島、トカラ列島の5地域が対象になっている。

 無人化を防ぐために特に国の支援が必要な「特定有人国境離島地域」に、鹿児島県は全国最多の5地域が指定されている。2017年の法施行以降、交付金を活用した民間事業者への創業・事業拡大の支援で304人の新規雇用を生んだ。
 国は特定地域の地域社会の維持を支援する交付金制度を運用し、17年度から毎年約50億円(補正含む)の予算を計上。鹿児島には6~8億円程度が交付され、運賃低減や雇用機会拡充などの事業に充てている。
 運賃低減は航路をJR運賃並み、航空路を新幹線運賃並みに引き下げる。交付率は10分の5.5で、鹿児島は残りを県と市町村で折半。高速船の種子島-鹿児島の場合、片道1万1000円を6600円に割り引く。
 県離島振興課によると、5地域の人口は法施行後の17~24年度平均で転出者が転入者を226人上回る。目標の社会増には程遠い現状だが、転出超過が387人だった法施行前(15~16年度平均)と比べると、減少幅は抑制されつつある。
 同課の担当者は「さまざまな支援策は図られているが、物流や医療、物価などで本土とは格差がある。人口減少や高齢化は深刻で、このままでは地域社会の維持が困難」と話す。県は協議会などを通じ、運賃低減の対象者拡大、生活関連物資の移入支援などを国に要望している。

  • 三島村と十島村(トカラ列島)が分かる地図
  • 種子島・屋久島が分かる地図
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