“豊かな国”のはずが…1,000兆円の負債を抱える日本の財政、ついに到来した「悲しき時代」 | きばいやんせ!鹿児島

“豊かな国”のはずが…1,000兆円の負債を抱える日本の財政、ついに到来した「悲しき時代」

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(※写真はイメージです/PIXTA)

世界的に見れば「豊かな国」といえる日本。しかし、物価は上昇の一途をたどり、賃金はなかなか上がらず、多くの家庭が生活の厳しさを実感しています。では、今をしのげば、この先の生活は楽になるのでしょうか? 永江将典氏による著者『最強の投資と節税 二刀流税理士のお金の増やし方』(ワン・パブリッシング)より一部抜粋してご紹介します。

世界有数の豊かな国のはずが…

日本は、世界有数の豊かな国です。しかしあなたは、その豊かさを実感しているでしょうか? むしろ逆で、物価は上がり続けているのに手取りも貯蓄も増えず、苦しい人も多いことでしょう。

「前に買ったときよりも、値段がこんなに上がっている……」
「買うもののランクを下げて、節約しなければ……」

こうした悩みも、増えてきたのではないでしょうか。長年物価が下がり続けるデフレに慣れ切っていた私たちにとって、物価が上がり続けるインフレの影響は、心情的にも非常に厳しいものがありますね。

では今後はどうかというと、その見通しも明るくありません。

まじめに働いても、お金が減っていく時代へ

残念ながら今の日本は「物価上昇」にとどまらず、「増税」や「インフレ」、「円安」、「年金改悪」とあげればキリがないほど、私たちのお金を減らす要素で溢れているからです。

背景にあるのは、国の財政状況です。少子高齢化によって働く人が減ることで、将来的に税収が減少する可能性がありながらも、一方で高齢者の医療費や年金等の国の負担額は増え続けています。

さらに過去の国の負債も1,000兆円を超え、いまや国民ひとり当たり1,000万円以上相当の借金を抱えるという、トリプルパンチです。

国の財政が悪化していることは、財務省のホームページを見ても明らかです。1990年と2022年とを比べると、歳出(国の出費)のうち社会保障費が3倍以上増え、それらを補うための歳入(国の収入)の借金が約7倍に増えているのです。これは現在の税収では足りないために、今後も増税傾向が続いていくことを示しています。

私は税理士資格を持つ税金のプロです。ですので確信を持って言えるのですが、増税が続くということは、私たちのお金が今後も減り続けることにほかなりません。

ここまででも十分厳しい話ですが、こうした傾向は、今後さらに強まる可能性すらあります。それは世界における日本の国力が、相対的に弱くなってきているためです。国際競争力が落ち、円安も進んでいます。円安になると輸入依存度が高い日本では物価が上がります。必然的に生活費を圧迫することになり、手取りや貯蓄が減る要因になります。

これが、私たちの置かれた状況です。

「日々まじめに働いても貯蓄が増えない。むしろ価値は目減りしていく」

こんな悲しい時代が、ついに到来してしまったのです。

物価上昇は、悪いことばかりではないが……

ここで、「本当にそんなに厳しいことになるの?」と、疑問に思った方もいるかもしれません。ですので、それぞれの要素について、もう少し詳しく見ていきましょう。

まずは日々暮らしていてもっとも身近に感じる、物価の上昇についてです。最初に誤解のないように言っておきますと、物価の上昇自体は必ずしも「悪」ではありません。というのも物価の上昇が適度であれば、経済活動が活性化する可能性があるからです。

企業の収益が増え、社員の給料が上がり、消費が活発になって……という好循環が起これば、経済は活性化します。経済が成長すれば私たちの暮らしはより豊かになるはずですから、物価が上がることは悪いことばかりではないのです。

ちなみに日本の金融政策を司る日本銀行では、物価上昇の目標(インフレ率)を2%としています。経済成長のため、物価の継続的な上昇(インフレ)をある程度は望んでいるということですね。

「失われた30年」のデフレで長年物価上昇を経験してこなかった私たちですが、今後は物価はある程度は上がるべきもの、と考えていったほうがいいでしょう。

ではそうした考え方を踏まえつつ、私たちに影響する「物価上昇のリスク」についても見ていきましょう。仮に日銀の物価上昇の目標、「毎年2%ずつ物価が上がる」が実現すると、将来の物価はどうなるでしょうか。

現在(1年目)を100として、2年目が102、3年目は102の2%アップ……と計算してみましょう。10年後には、物価は1.22倍。20年後では1.49倍。そして30年後は、実に1.8倍となります。たった2%でも、積み重なると大きいですね。

今、新しいことを始めるべき理由とは

インフレになるということは、単に物価が上がって買いにくくなる、ということだけではありません。本当に怖いのは、現在私たちが持っているお金が、「使わなくても減っていく」ということです。

たとえば、老後のために1000万円を貯めたとします。すると20年後には1000万円÷1・49ですので、約670万円まで価値が下がります。同様に30年後には、じつに約550万円にまで目減りします。たとえ全く無駄遣いをせず、むしろ節約に節約を重ねたとしも、あなたのお金の価値は約半分に減るのです。

物価上昇とインフレが続くことのリスクについて、お分かりいただけたでしょうか。今の時代、お金を銀行預金にしているだけ、ということは、「30年後に自分のお金の価値がほぼ半分になることを、受け入れている」のと同じことなのです。

ただ働いているだけでは、むしろ貧しくなってしまう。これはとてもショッキングなことですね。そうならないためにも、今こそお金の価値の目減りに対抗して、新しいことを始めるべきときなのです。

永江将典
公認会計士・税理士

永江 将典

永江 将典

公認会計士・税理士・投資家。
1980年愛知県生まれ。早稲田大学を卒業後、半年後に公認会計士試験に合格。監査法人トーマツやトヨタ自動車での勤務を経験、一部上場企業の監査や株式公開支援、税務調査の業務に携わる。2012年満を持して独立し、税理士事務所を開業。5店舗に拡大し200社以上のクライアントや富裕層から、お金の守り方、増やし方を学ぶ。
投資家としては20代から株式投資、30代で不動産投資を始めるも、数々の失敗を経験。これまで投資の失敗で約5000万円を失いながらも試行錯誤し、投資収入が年間1000万円を超えたのち、税理士事務所を売却。現在は投資家として総資産10億円を運用している。
投資先は幅広く、日本やアメリカだけでなく、インド、インドネシア、カンボジアといった世界中にわたり、その手法も株式投資や不動産投資、国債や社債、高金利定期預金、絵画、太陽光発電、果てはトレーディングカードまでいろいろな投資手法を自ら実践。後進の指導にも力を入れており、節税と投資を組み合わせた守りと攻めの二刀流のノウハウで相談者の資産を数百万から数千万円増やすことに成功している。
著書に『トヨタを辞めて時給15円に堕ち、シンガポールで覚醒し、40歳でFIREした話』『低リスク順にわかる!預貯金よりちょっとおトクなお金の増やし方』『税金でこれ以上損をしない方法』等多数。

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