段差乗り上げの課題を実演する警視庁の職員=2022年5月10日午後4時21分、高井瞳撮影
高齢者の運転技能検査についてQ&A形式で分かりやすくまとめました。
Q 高齢ドライバーが受ける検査があるの?
A 運転技能検査ですね。75歳以上で信号無視など一定の違反歴がある人を対象に2022年に導入された実車試験で、免許更新前に合格する必要があります。27年6月からは検査内容が厳しくなります。
Q どうして?
A 検査の合格者を追跡調査したところ、違反歴がない高齢者より事故率が2・8倍も高くなったんです。警察庁の有識者会議は9月、見直しを提言しました。
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Q どう変わるの?
A これまでは、指示速度で走行▽一時停止▽右左折▽信号通過▽段差乗り上げ――の5項目(100点満点)を減点方式で採点。1種免許は70点以上で合格でした。変更後は複数の操作を同時にできるか確認するため、ハンドルを切りながら後進して逆方向に発車する「方向変換」(接触・脱輪で20点減点)を新設。左右などの「安全不確認」(10点減点)も追加し、交差する道路にはみ出す「一時不停止(大)」は減点を40点にし、一発不合格とします。
Q 合格者数に影響しそう。
A 警察庁が受検者147人を分析した結果、現行検査では93・9%が合格しますが、新たな採点方法だと合格率が81・6%へと12・3ポイント低下しました。25年の受検者数15万6513人で単純計算すると、新たに1万~2万人が不合格となる可能性があります。ただ受検は何度でもできます。
Q 事故が減るといいね。
A 有識者会議では、検査の対象を違反に関係なく「一定の年齢以上」としたり、受検回数に上限を設けたりすることを求める意見も出ました。公共交通機関が少ない地域は高齢者の移動手段に対する配慮も必要です。安全運転サポート車の普及や自動運転の技術的な進展も考慮しながら検討が進められます。【社会部東京グループ】


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