麻生太郎氏はいつまで権力にしがみつくのか… 自民大物OBも引退勧告「86歳で現職、伝統から外れている」 | きばいやんせ!鹿児島

麻生太郎氏はいつまで権力にしがみつくのか… 自民大物OBも引退勧告「86歳で現職、伝統から外れている」

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 幼い天皇の外戚として権勢を振るった藤原道長は、「この世をばわが世とぞ思ふ」と歌った。千年前の一首に詠まれた心境は、皇室典範改正を意のままにした麻生太郎自民党副総裁のそれと変わりはあるまい。本日9月20日をもって86歳になる麻生氏。党大物OBからの“引退勧告”はその耳に届くか。

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焦点は鈴木俊一幹事長の処遇

 高市早苗首相(65)は9月中下旬に内閣改造・党役員人事を実施する構えだが、最大の焦点は鈴木俊一幹事長(73)の処遇だといわれている。

「高市首相は前回の総裁選で、麻生氏から支持を得るために“人事はお任せします”と約束手形を切りました。そこで麻生氏は義弟である鈴木氏の幹事長就任を要望。首相はこれを受け入れざるを得なかったのですが、積極的に鈴木氏を登用したかったわけではない。今回の人事では、首相は自身のカラーを打ち出したいはずです」

 とは、政治ジャーナリストの青山和弘氏だ。

「そもそも鈴木氏は二階俊博元幹事長のように党内ににらみが利くわけではなく、森山裕前幹事長のような野党とのパイプもないため、明らかに存在感が薄い。萩生田光一幹事長代行が事実上、幹事長の役割を担っており、仮に交代しても代わりが務まるでしょう。鈴木氏の幹事長交代がまことしやかにささやかれているゆえんです」(同)

 もっとも、青山氏自身は“幹事長交代説”それ自体に懐疑的な見方を示す。

「鈴木氏を外せば、麻生氏の不興を買いかねません。唯一の派閥を率いる麻生氏と現時点で距離が生まれてしまうと、首相が描く来年の総裁選での再選シナリオにも狂いが生じます。鈴木氏を交代させるとしても、来年の再選以降ではないでしょうか。首相の最側近である木原稔官房長官などは、周囲に“鈴木氏は今回、代える必要はないだろう”と語っています」

 かくて首相の人事権を縛るほどに存在感がいや増している麻生氏。とりわけ、影響力を発揮したのが先の皇室典範改正だった。

 政治部デスクが言う。

「麻生氏は三笠宮寛仁親王妃家の信子さまを妹に持ち、彬子女王、瑶子女王ご姉妹の伯父にあたります。麻生氏は皇室の親族であることに強い自負を持っており、だからこそ、今国会での皇室典範改正は悲願だったといわれています」

国民世論とのズレ

 首相は当初、連立相手である日本維新の会が成立を強く求めていた「定数削減法案」と「副首都法案」の2法案を優先する考えだったが、

「麻生氏が皇室典範改正を優先させるべく首相にプレッシャーをかけ、与野党の協議を主導。維新の要望を後回しにしたのです」(前出のデスク)

 改正案では麻生氏がこだわった旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案を採用するも、これが世論の反発を招いた。

 皇室制度に詳しい名古屋大学大学院教授の河西秀哉氏は次のように語る。

「今回の皇室典範改正を巡る議論の進め方については、本来もっと丁寧にやるべきだったと思います。国民世論との間にズレが生じてしまったように見えるのです。結果、議論を主導した麻生氏に対して“令和の藤原氏になりたいのか”というような批判まで起きている。そうした“傷”が一度ついてしまうと、後々まで皇室制度に対する疑念が残ってしまうことになります」

山崎拓氏からの“引退勧告”

 権力をほしいままにする麻生氏について、山崎拓元自民党副総裁(89)は何と言うか。

「かつて自民党には“70歳定年制”という考え方がありました。中曽根康弘さんや宮澤喜一さんも高齢が理由で引退しています。86歳になっても現職にとどまる麻生さんの姿勢は、自民党の伝統から外れているし、在職が長過ぎると思います。常識的に考えて、高齢化に伴って判断力が低下する可能性もある。私自身、間もなく90歳です。政界を引退してから十数年になります」

 麻生氏にただすと、事務所を通じてこう回答した。

「今回の皇室典範改正は、平成29年に成立したいわゆる退位特例法の附帯決議に沿った政府有識者会議の報告を受けた国会が、衆参正副議長の下での全体会議の議論を経て取りまとめた『立法府の総意』に基づくものであると承知しております」

 年齢について聞くと、

「衆議院の小選挙区制度の下、福岡8区の皆様にご選出いただいた責任を重く受け止め、しっかり職責を果たして参る所存です」

 冒頭の歌は「望月の欠けたることもなしと思へば」と続く。麻生氏がかような権勢に酔っているのだとすれば、これほど度し難い話もあるまい。

週刊新潮 2026年9月10日号掲載

ワイド特集「度し難い人たち」より

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