2026年版「世界最高の都市」50選 豪メルボルンが初の首位に、東京は10位 | きばいやんせ!鹿児島

2026年版「世界最高の都市」50選 豪メルボルンが初の首位に、東京は10位

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「世界最高の都市」に選ばれたオーストラリア南部メルボルン(Shutterstock)

「世界最高の都市」に住むとしたら、どこだろうか? 英誌タイムアウトがその答えを明らかにした。同誌はその街を最もよく知る人々、すなわち地元住民の意見を基に、世界最高の50都市をランキング形式で発表した。同ランキングは今回で10年の節目を迎えた。タイムアウトは世界最高の都市を特定するため、各地の居住者や同誌の編集者、専門家を対象に調査を実施した。

筆者の取材に応じたタイムアウトの編集者グレース・ビアードは「今年のランキング上位に入った都市に共通する最大の要素は『地域社会』だ」と語る。「ランキングに名を連ねるすべての都市で調査対象となった地元住民の大多数は、その都市に対する強い帰属意識とつながりを感じていると回答した。都市生活で極めて重要な側面、すなわち共存と文化の交流こそが、今こそたたえるべきものだと強く感じている」

世界最高の都市の評価方法

今年で10年目を迎えたこのランキングは、対象範囲と調査手法を拡大した。世界最高の都市を決定するため、タイムアウトは世界150都市の住民2万4000人以上を対象に、42の言語で聞き取り調査を実施した。

参加者には、食、ナイトライフ、文化、生活費、幸福度、地域社会、街全体の雰囲気など、都市生活を形作る数十の要素について質問した。この調査結果は、100人以上の都市専門家で構成されるタイムアウトの国際ネットワークの知見と統合され、地元の人々が「今、最高の都市体験ができる」と認める場所を網羅したランキングが作成された。

調査範囲が拡大されたことで、今回はこれまで取り上げられたことのない都市が複数加わった。ビアードは、「今年はアジアの都市が好調で、ソウルや東京といった、いずれも旅行先として人気急上昇中の主要都市が、昨年のランキングから順位を上げた」と強調した。

世界最高の10都市

10年前にこのランキングが開始されて以降初めて、オーストラリアのメルボルンが世界最高の都市に選ばれた。昨年は4位だった。ビアードは、「メルボルンが首位に躍り出たのは、全般的に高い評価を得たためだ。緑地の多さや自転車での移動のしやすさ、公共交通機関の利便性など、あらゆる項目で前年の評価を上回った」と説明した。

メルボルンの通り沿いには路地裏のカフェや映画館、屋上バー、そしてカラフルなストリートアートが点在し、その風情で知られている。同市では、テニスの全豪オープンや自動車レースのF1オーストラリア・グランプリなど、世界中から観光客を集める大規模なスポーツイベントが開催される。地元の人々は、ここでの生活を心から気に入っているようだ。メルボルン市民の94%が食文化を高く評価しており、92%が同市の芸術・文化を称賛していた。

2026年版「世界最高の都市」1位に選ばれたオーストラリア・メルボルン(FiledIMAGE / Shutterstock.com)2026年版「世界最高の都市」1位に選ばれた豪メルボルン(FiledIMAGE / Shutterstock.com)

2位は中国の上海で、歴史的な建造物と最先端の文化が融合している点や、活気あふれる食文化が高く評価された。特にコーヒー文化が盛んで、上海には現在、世界で最も多くのカフェがあると言われている。また、中国への旅行は以前と比べると格段に便利になった。短期滞在の場合、現在では50カ国以上の国民がビザ(査証)なしで入国できるようになり、上海のみならず中国全体に対する関心が世界中で再び高まっている。タイムアウトは、上海の物価の安さも浮き彫りにした。外食は安価だと答えた地元住民は88%に上り、90%がカフェや映画は手頃な価格だと答えた。

2026年版「世界最高の都市」1位の中国・上海(Shutterstock.com)2026年版「世界最高の都市」2位の中国・上海(Shutterstock.com)

3位は英国のエディンバラで、歩行のしやすさや緑地の多さ、活気あふれる食文化や芸術文化で高い評価を得た。今年は文化面でも盛りだくさんの年となり、エディンバラ・アートフェスティバルのほか、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で幕を開けるエディンバラ国際フェスティバルなどが開催される。地元住民の94%が食の魅力を高く評価し、91%が緑豊かな環境を称賛し、90%が同市の文化を高く評価していた。

2026年版「世界最高の都市」3位の英国・エディンバラ(Darryl Brooks / Shutterstock.com)2026年版「世界最高の都市」3位の英エディンバラ(Darryl Brooks / Shutterstock.com)

4位に入った英首都ロンドンは、美術館やレストラン、文化施設が高く評価された。ロンドンでは来年、スミスフィールドのロンドン博物館をはじめ、主要な美術館の開館や、数多くのレストランの開店が相次ぐ見込みだ。ロンドンでは地元住民の99%が、同市の芸術や文化について「良い」または「素晴らしい」と答えた。食の面でも高い評価を得ており、96%の住民が市内のレストランを絶賛していた。

2024年に世界最高の都市に選ばれ、昨年は3位だったニューヨークは、今年は順位をわずかに下げたものの、依然として世界で最も活気ある都市の1つとして5位にランクインした。社会基盤の整備が進み、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の運行速度向上やジョン・F・ケネディ国際空港の新国際線ターミナルの段階的な開業など、ニューヨークでは都市の未来が形作られている。ニューヨーク市民の93%が同市の芸術・文化の充実度に最高評価をつけ、91%が食文化を高く評価した。

昨年1位だった南アフリカのケープタウンは、6位に後退した。ケープタウンの魅力は、その美しさにある。地元住民の86%が同市を世界で最も美しい町だと評しており、同じく86%の住民が緑豊かな空間や自然環境を称賛している。タイムアウトは手付かずのビーチやテーブルマウンテンを挙げ、「ケープタウンは、着陸したその瞬間から人々を魅了する」と記した。

トップ10の残りの順位は、メキシコ市(7位)、バンコク(8位)、ソウル(9位)、東京(10位)となっており、いずれも活気ある文化と強い個性で知られる都市だ。

2026年版「世界最高の都市」ランキング

1位 メルボルン(オーストラリア)
2位 上海(中国)
3位 エディンバラ(英国)
4位 ロンドン(英国)
5位 ニューヨーク(米国)
6位 ケープタウン(南アメリカ)
7位 メキシコ市(メキシコ)
8位 バンコク(タイ)
9位 ソウル(韓国)
10位 東京(日本)
11位 チューリヒ(スイス)
12位 リオデジャネイロ(ブラジル)
13位 コペンハーゲン(デンマーク)
14位 サンパウロ(ブラジル)
15位 香港(中国)
16位 クラクフ(ポーランド)
17位 ポルト(ポルトガル)
18位 グアダラハラ(メキシコ)
19位 マドリード(スペイン)
20位 バレンシア(スペイン)
21位 シドニー(オーストラリア)
22位 パリ(フランス)
23位 シンガポール(シンガポール)
24位 マラケシュ(モロッコ)
25位 ハノイ(ベトナム)
26位 バース(英国)
27位 ビルバオ(スペイン)
28位 ベルリン(ドイツ)
29位 アデレード(オーストラリア)
30位 北京(中国)
31位 アントワープ(ベルギー)
32位 チェンマイ(タイ)
33位 ナポリ(イタリア)
34位 アムステルダム(オランダ)
35位 メデジン(コロンビア)
36位 リマ(ペルー)
37位 バンクーバー(カナダ)
38位 ホーチミン(ベトナム)
39位 大阪(日本)
40位 アテネ(ギリシャ)
41位 シカゴ(米国)
42位 カイロ(エジプト)
43位 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
44位 ウィーン(オーストリア)
45位 ダブリン(アイルランド)
46位 サンフランシスコ(米国)
47位 ラゴス(ナイジェリア)
48位 オークランド(ニュージーランド)
49位 リスボン(ポルトガル)
50位 ボゴタ(コロンビア)

forbes.com 原文

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