コスモス薬品がホテル事業に参入 1店舗目は宮崎市内を予定 | きばいやんせ!鹿児島

コスモス薬品がホテル事業に参入 1店舗目は宮崎市内を予定

上林 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

ドラッグストア大手のコスモス薬品(福岡県/横山英昭社長)が2026年5月期の中間決算を発表した。上期増収増益を達成した同社は、新たに「ホテル事業」への参入を発表。ドラッグストア、調剤に次ぐ収益の柱を構築する構えだ。1月16日に開かれた決算説明会で語られた内容をレポートする。

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各事業エリアで通期売上高1000億円を見込む

 コスモス薬品が発表した26年5月期(連結)の中間決算は、売上高が対前年同期比6.2%増の5371億円、営業利益が同1.6%増の206億円、経常利益が同0.7%増の219億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同1.5%増の146億円だった。

 前々期(24年5月期)に実施した大幅値下げの反動により、前期(25年5月期)は既存店売上高が通年で前年割れとなっていた同社。この反動減が一巡する今期(26年5月期)以降に既存店売上高がプラスに転換すると期初より予想を立てていた。結果、9月以降からプラスに転じ、上期の既存店売上高は同0.8%増となった。

 商品区分別売上高では、医薬品・化粧品・雑貨が前年同期を下回った一方、一般食品が既存店ベースで同3.6%増の3373億円、売上高構成比は前年同期から2.1ポイント上昇し62.8%となった。コスモス薬品の横山英昭社長は「今後も食品販売で集客力を高め、他部門の販売も伸ばしていく」と語った。

 上期中は33店の新規出店を進め、中間期末店舗数は1640店(閉店は2店)に達した。地域別売上高を見ると、地盤の九州地区が2336億円のほか、中国地区が749億円、四国地区が508億円、関西地区が735億円、中部地区が516億円、関東地区が525億円となった。いずれのエリアでも中間期の売上高が500億円を超えており、通期ではそれぞれ1000億円を超える見通しだ。

 下期以降も残りの出店を積み上げ、今後は年間100〜120店の新規出店を継続していく方針だ。1年間で約700億円の売上の積み増しを見込む。また、今後は空白圏となっている長野県、新潟県への出店のほか、福島県への進出も予定する。横山社長は「一店舗一店舗を丹念につくり上げていく」と着実な店舗運営による成長を重視する。

ホテル事業に参入!人事刷新で「ホテル部」「法務部」を新設

 コスモス薬品は2月1日に「法務部」と「ホテル部」を新設する。法務部長には、これまで経営企画部長を務めた柴田太氏が就く。横山社長は「売上高1兆円を達成し、今後どんどん成長していくとなれば、やはりコンプライアンスは重要」と法務部新設の意図を説明した。

 ホテル部については、同社が新たな収益の柱をめざし参入を決めたホテル事業を担う。ホテル部長には、同社創業者の宇野正晃会長の長男である宇野之崇氏が就任。横山社長はこの人事について「当社のホテル事業への本気度の表れ」と述べる。

 ホテル事業参入の経緯について、横山社長は宇野会長の卓越した「土地の目利き能力」を強みとして挙げる。実際にドラッグストア事業では、これまで赤字閉店ゼロという実績がある。ホテル事業も同様に成長を図り、ドラッグストア、調剤に次ぐ新たな収益の柱へ育てたい考えだ。

 今後の事業構想としては、年1〜2店のペースで開業し、九州に限らず好条件の土地があれば全国で検討していきたい考えだ。インバウンド需要は想定せず、国内需要に照準を当てる。横山社長は「小売とホテルは親和性が非常に高いと考えている。これまで研究を積み重ねてきた。相当な自信があるというふうに思っていただければ」と自信を見せた。

 まずは社内で専任チームを組んで開発を推進し、1店舗目は宮崎市内の中心部にドラッグストア併設型の宿泊特化型ビジネスホテルを出店する計画だ。開業時期は未定としている。

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