焼酎造りの原点伝える――レンガ積みの煙突、ボイラー、石蔵、かめ…出水市「神酒造」に今も残る歴史遺産 | きばいやんせ!鹿児島

焼酎造りの原点伝える――レンガ積みの煙突、ボイラー、石蔵、かめ…出水市「神酒造」に今も残る歴史遺産

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大正から昭和の時代に使われた煙突=出水市高尾野町大久保の神酒造

 鹿児島県出水市の肥薩おれんじ鉄道・高尾野駅から歩いて10分足らずの県道沿いに、レンガ積みの煙突がそびえ立つ。側面には「千鶴」「いも神」の文字。二つのメイン銘柄焼酎を造る神酒造の敷地内に県道を挟んで2本ある。
 同社は1872(明治5)年創業。煙突は1923(大正12)年、酒造蔵を新設した際に「炉筒煙管ボイラー」と一緒に建てられた。当時はもっと高さがあったが、65(昭和40)年の台風で落雷を受けて上部が崩壊。今は10メートルほどになっている。
 ボイラーもレンガ積みで当初は機関車のように石炭が燃料だった。現在煙突とはつながっていないが、当時の位置のまま近くの建物内に保存、展示されている。
 焼酎造りのかめは創業当時から変わらず現役だ。大正時代から戦前にかけては製糸工場も併設していた。繭用の石蔵が今も残り、現在は焼酎が貯蔵されている。
 神孝輔社長(52)は「ボイラーは、中に入ってすすを払うなど当時の作業の大変さが分かる史料。ただ、手間暇がかかる焼酎の造り方だけはそのころと変わっていない」と話す。
 見学は事前の電話予約があれば平日に可能。焼酎仕込み時期は要相談で土日も受け付ける。同社=0996(82)0001。

  • 明治の創業当時から使われている仕込み用のかめ=出水市高尾野町大久保の神酒造
  • 機関車のように石炭が使われた炉筒煙管ボイラー=出水市高尾野町大久保の神酒造
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