九州で唯一“そば派”多数の鹿児島! 昭和から令和へ受け継がれる“薩摩そば”文化と吹上庵の一杯に込めた想い | きばいやんせ!鹿児島

九州で唯一“そば派”多数の鹿児島! 昭和から令和へ受け継がれる“薩摩そば”文化と吹上庵の一杯に込めた想い

■あなたはどっち派?うどん vs そば 鹿児島県民のリアルな声

 

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突然ですが、皆さんは、「うどん」と「そば」どちらが好きですか?
(街の人)
「個人的には、そばが好きです。なんか、日本人っぽくないですか?」

(街の人)
「うどんです。お腹に溜まるからです」
(街の人)
「そば派です。理由は、そばが好きだから。10割そば。田舎そばが好きですね」

(街の人)
「僕は、うどんです。猫舌なんですけど冷たいうどんの方が、コシがあって食べている感じがあって好き」
(街の人)
「うどんが好きです。ずっと、食べ続けているので」

(街の人)
「僕は、そばが好きです。香りがいいからです」
「私もそばです。ヘルシーだから。うどんより」

日本を代表する伝統的な麺類である「うどん」と「そば」。それぞれに良さがあり、好みも人それぞれのようです。しかし、「東のそば、西のうどん」と称されるように、一般的には東日本ではそばが、西日本ではうどんが好まれるとされています。

■九州で唯一の“そば派県” 鹿児島に根付くそば文化

 

一方で、こんなデータもあります。ウェザーニュースが2021年に行ったアンケート調査の結果です。うどんをよく食べると回答した人が多かった都道府県は青色、そばをよく食べると回答した人が多かったところはオレンジ色で示しています。この調査では九州で唯一、鹿児島だけがそば派が多いという結果になっています。

every.は、鹿児島のそば文化を語るうえで欠かせない店を取材することにしました。そば茶屋吹上庵です。1977年に、現在の日置市吹上町に1号店をオープン。現在は、県の内外に15店舗を展開しています。

その特徴は、大きな水車にかやぶき屋根。かやぶき屋根は、県内で数少ないカヤ職人が、3年に一度ふき替えを行い、昔ながらの雰囲気を、令和の今に残しています。

そんな、そば茶屋 吹上庵の原点は…。
フェニックス営業統括本部・郷原芳和部長)
「一杯のかけそば。やっぱり、かけそばを皆さんに召し上がっていただいて、かけそばからいろんなネタ物とか、いろいろ付いて、一つ一つのメニューや味が出来ると思いますので、やっぱり原点はかけそばだと思います」

シイタケや県産のカツオ節などの旨味が華やかに香る、こだわりの『薩摩かけそば』です。
(記者)
「お出汁がすごく絡んでとても美味しい。また、お出汁が甘めで鹿児島らしい味なので、どこか懐かしく感じるような味わい」

■昭和に全国の2割を生産!鹿児島のそばが関東へ流れていた時代

 

ここで、郷原部長から鹿児島のそばの歴史を知るうえで、重要な情報が―――。
フェニックス営業統括本部・郷原芳和部長)
「もともと、鹿児島は蕎麦の名産地だったんです。北海道に次ぐ、全国でも2番目3番目の(産地で)以前は全て関東方面にお蕎麦が流れていた。ぜひ、その蕎麦を地元で、地元の方々に美味しく召し上がってもらおうと」

鹿児島がそばの名産地?それも、気候が全く違う北海道に次ぐほど生産されていたとは、どういうことなのでしょうか?県の担当者に聞いてみることに。

県の農産園芸課によりますと、そばは栽培の手間が比較的少なく、輪作の体系に組み込みやすいことなどから、鹿児島では古くからそばの生産が盛んに行われてきたということです。1985年頃には、全国の生産量の2割を占め、なんと全国一の生産地だったということです。

その後、北海道や東北などが生産量を伸ばした中、台風などの自然災害の影響や、生産者の高齢化などを理由に県内の生産量は、徐々に減少。それでも、2024年作られたそばの作付面積と収穫量は、北海道や東北などが上位を占める中、鹿児島は1160ヘクタールで545トンの収穫量。西日本では一番多くなっています。

そんな、そば文化が息づく鹿児島で伝統的に食べられてきたのが、麺のつなぎに山芋を使う「薩摩そば」。

なぜ山芋をつなぎに使い始めたのか、そのルーツにたどり着くことは出来ませんでしたが、山芋を使うことで、そばの食感がつるつるとのど越しが良くなり、甘みや香りが増すということです。

その香りや食感を存分に楽しめる、そば茶屋吹上庵の「板そば」。こちらも、創業当初から変わらない伝統の味です。
(記者)
「いただきます。麺にすごくコシがあって、しっかりとした食感。噛むたびに、そばの香りがふわっと広がる」

鹿児島のソウルフードとも呼ばれる、そば茶屋吹上庵のそば。その味は、県民はもちろん、鹿児島を離れた人にも深く刻まれているようです。

フェニックス営業統括本部・郷原芳和部長)
「県民の方々には、やっぱり今までご利用いただき、今日があるのも事実ですし、やっぱり県外に行かれた方々でも、鹿児島に帰ってきたら吹上庵に行ってお蕎麦を食べたいと、いつまでもそう言っていただけるようなお店を構築してまいりたいと思います」
10月8日は『そばの日』。秋風が吹く夜のお供に、一杯のそばは、いかがでしょうか。
(KYT news.everyかごしま 2025年10月8日放送)

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