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西郷隆盛の墓前であった惜別譜演奏会。西郷軍への総攻撃前に官軍軍楽隊が鹿児島城下で演奏したことにちなむ=2025年9月23日、鹿児島市上竜尾町、町田正聡撮影
西郷隆盛の命日前夜にあたる9月23日夜、西郷らが眠る鹿児島市上竜尾町の南洲墓地で「西郷隆盛惜別譜演奏会」があった。1877年の西南戦争で西郷が最期を迎えた戦いの前夜に、政府軍の軍楽隊が惜別の演奏をしたと伝わることにちなんだ行事。市民ら約50人が参列し、明治維新の大立者の胸中に思いをはせた。
西郷隆盛公奉賛会の主催。西南戦争では、西郷軍の残兵が立てこもる城山に政府軍が9月24日に総攻撃をかけ、戦争を終わらせた。その前夜、静まり返る鹿児島城下に軍楽隊のメロディーが響き渡ったと伝わる。維新の元勲で陸軍大将も務めた西郷への敬意が込められていたとも言われる。
演奏は例年、陸上自衛隊国分駐屯地の音楽隊がおこなってきたが、今回は公務で参加できなかったため、自衛隊OBらでつくるバンド「サウンド・ルーチェ」が協力した。曲目はショパンの「葬送行進曲」やヘンデルの「見よ勇者は帰る」を含む6曲。代表の祈(いのり)永光(えいみつ)さん(73)は「偉人にまつわるイベントに参加でき光栄。これをきっかけに歴史をきちんと学びたい」と話した。
西郷のひ孫で奉賛会の理事長を務める西郷隆文さん(77)は、「毎年この場所で演奏を聴いていると、涙があふれてきます」と語った。
演奏会が終わると、参列者らは南洲墓地から同市城山町の西郷銅像前まで約1・5キロを、西郷の遺徳をしのびながらちょうちん行列をした。


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