「前立腺がん検診のPSA検査前」に避けた方が良い”4つの行動”は?医師が解説! | きばいやんせ!鹿児島

「前立腺がん検診のPSA検査前」に避けた方が良い”4つの行動”は?医師が解説!

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PSA検査の前後に数値を下げる方法はあるのでしょうか。メディカルドック監修医が、検査前の注意点や前立腺がん予防のポイントを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「前立腺がん検査のPSA値」の”異常値”は?検査前の避けるべき行為も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

前立腺がん検診のPSA検査とは?

前立腺がんの検診としては、血液中の前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)の値の測定を行うことが一般的です。

前立腺がん検診はどんな検査を行う?

PSA値は血液検査で測定されます。静脈からの採血で、一般的な血液検査と同様の方法です。PSAは腫瘍マーカーの一つで、前立腺がんで著しく増加します。ただし、前立腺肥大でも上昇することがあります。

前立腺がん検診のPSA検査(腫瘍マーカー)はどこで受けられる?

PSA検査は健康診断にオプションとして追加されるがん検診や、人間ドックで受けることができます。健康診断クリニックや泌尿器科クリニック、総合病院の泌尿器科など、さまざまな病院で受けることが可能です。

前立腺がん検診は何歳から受けるべきか?

中高年男性に対するPSA検査による前立腺がん検診により、前立腺がんによる死亡率や前立腺がんの転移を低下する効果などが期待できます。このことから、50歳以上の男性は前立腺がん検診を受けることが望ましいのではと考えられています。ただし、過剰な診断や治療につながるリスクなどを理解したうえで、個人の意向に沿った前立腺がん検診の受診が好ましいとされています。一方で、家族に前立腺がんがいる場合には、40歳からの受診が勧められています。

「前立腺がん検診のPSA検査」の見方と再検査が必要な数値・結果

以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。

PSA検査の方法と検査でわかること

PSAは静脈から採血した血液検体から測定されます。血中のPSA値は、前立腺がんの患者さんで増加し、病気の進行度合いもよく反映して変動することが知られています。そのため、前立腺がんの診断や予後の判定、経過観察の指標となります。

「前立腺がん検診のPSA検査」の基準値と結果の見方

前立腺がん検診では、PSA値のカットオフ値として4.0ng/mLが用いられることが多いでしょう。また、年齢階層別のPSAカットオフ値は以下のようになっています。

  • 50〜64歳:3.0ng/mL
  • 65〜69歳:3.5ng/mL
  • 70歳以上:4.0ng/mL
  • PSA検診ではこれらのカットオフ値を超えた場合には、再検査が勧められます。カットオフ値以下の場合、PSA値が1.0ng/mL以下では3年後の検診が、1.1ng/mL以上では1年後の検診が勧められます。

    「前立腺がん検診のPSA検査」の異常値・再検査基準と内容

    PSA検査でカットオフ値を超えるケースでは、精密検査が勧められます。一方で、PSA値が4〜10ng/mLの場合はグレーゾーンとも呼ばれています。この場合は、前立腺生検を行なった場合、20〜40%の確率でがんと診断される一方で、60〜80%の方ではがんと診断されません。このようなケースでは、前立腺がん診断の補助マーカーとして、プロステートヘルスインデックスなどが測定されることもあります。より精度の高いがんリスク予測を行い、生検を実施するかどうかを判断していきます。

    前立腺がん検査前後にPSA値を下げる方法はある?

    基本的に、PSA値は前立腺がんや前立腺肥大症などで上がり、下げる方法としてはこれらの病気の治療となります。ここでは、検査を受ける前には控えたい行動や、前立腺がん予防に効果が期待できる生活習慣を紹介します。

    前立腺がん検診のPSA検査前に避けた方が良い行動

    PSA値を上昇させる可能性がある行動としては以下のようなものがあります。

  • アナルセックス
  • 射精
  • 激しい運動
  • 自転車に乗る
  • これらは検査の精度を低下させる可能性があるので、PSA検査の48時間前からは控えるようにしましょう。

    前立腺がんの予防に効果が期待できる生活習慣

    前立腺がんの予防のためには、高脂肪食を避け、適度に運動することが大切と考えられます。実際に前立腺がんと診断された後の身体活動が、前立腺がんによる死亡リスクを下げることも示されています。また、大豆に含まれるイソフラボンや緑茶に含まれるカテキン、トマトに含まれるリコピンなどが前立腺がん予防に効果的だとする研究データもあります。食生活の面では、これらの栄養素も意識してみると良いのではないでしょうか。

    「前立腺がん検診のPSA検査」についてよくある質問

    ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「前立腺がん検診のPSA検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

    前立腺がん検診のPSA値の基準値はいくつですか?

    石川 智啓(医師)石川 智啓(医師)

    4.0 ng/mL以下を基準値としている場合が多いと考えられます。

    前立腺がん検診のPSA値が10.1ng/mL以上だと前立腺がんの可能性が高いでしょうか?

    石川 智啓(医師)石川 智啓(医師)

    はい。PSA値が10ng/mL以上の場合は、前立腺がんが発見される可能性が高くなります。

    血液検査でPSA値が高くなる原因は何でしょうか?

    石川 智啓(医師)石川 智啓(医師)

    前立腺がん、前立腺肥大症、前立腺炎などの病気のほか、射精などの要因が関係していることもあります。

    PSA検査の数値がグレーゾーンでした。シニア期に前立腺がんにならないための治療や予防法はありますか?

    石川 智啓(医師)石川 智啓(医師)

    前立腺がん予防のためには、高脂肪食を避ける、適度に運動する、大豆イソフラボンやカテキン、リコピンの摂取などが効果的である可能性があります。

    まとめ

    前立腺がん検診ではPSA検査が最も簡単で広く行われています。もし家族に前立腺がんの方がいる、排尿時の違和感などの症状があるといった場合には、一度前立腺がん検診を受けるようにしましょう。

    「前立腺がん検診」で見つかる病気

    「前立腺がん検診」から医師が考えられる病気は3個ほどあります。
    各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

    泌尿器科系の病気

    泌尿器科系
  • 前立腺がん
  • 前立腺肥大症
  • 前立腺炎
  • PSA値はこれらの病気で異常値を示すことがあります。

    「前立腺がん」に関連する症状

    「前立腺がん」に関連する症状は5個ほどあります。
    各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

    関連する症状
  • 排尿時の痛み
  • 排尿困難
  • 頻尿
  • 尿に血が混じる
  • 腰痛
  • 前立腺がんの多くでは自覚症状はありませんが、尿に関する症状が出るケースもあります。また、進行し腰の骨に転移すると腰痛などが生じることもあります。

    参考文献

  • 前立腺がん検診ガイドライン 2018年版
  • 前立腺がん診療ガイドライン 2023年版
  • 前立腺がん 検査|国立がん研究センター がん情報サービス
  • この記事の監修医師

    石川 智啓

    石川 智啓 医師

    監修記事一覧

    2013年名古屋大学医学部卒。初期研修修了後、JCHO中京病院泌尿器科、小牧市民病院泌尿器科、名古屋大学医学部附属病院泌尿器科を経て、現在水野内科クリニックで勤務。日本泌尿器科学会専門医、da Vinci Surgical System コンソールサージャン・サーティフィケートの資格を有する。

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