「慢性腎不全・慢性腎臓病」で気をつけることは?生活における注意点を医師が解説! | きばいやんせ!鹿児島

「慢性腎不全・慢性腎臓病」で気をつけることは?生活における注意点を医師が解説!

image

※近年では腎不全の用語は使用しないため、慢性腎不全(慢性腎臓病)・急性腎不全(急性腎障害)と表記しています。

「腎不全」とは腎臓の機能が低下して正常に働かなくなる状態をいいます。

「慢性腎不全」(慢性腎臓病)の場合は数か月から数十年という時間をかけてゆっくりと病気が進行している状態のことです。

腎臓は「沈黙の臓器」といわれるように悪化するまで自覚症状が出ないことがほとんどですが、治療により回復する場合はあります(脱水の補正など)。

自覚症状が出る頃にはかなり悪化していることが多く、気づかないうちに進行する恐ろしい病気です。

この記事では慢性腎不全(慢性腎臓病)の予防法について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「慢性腎不全・慢性腎臓病(CKD)」とは?原因・食事・症状についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

プロフィールをもっと見る

慢性腎不全(慢性腎臓病)の予防法

生活習慣で気をつけるべきことを教えてください。
  • 禁煙する
  • 過度の飲酒を控える
  • 適度に運動する
  • 睡眠を十分とる
  • ストレスをためない
  • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病は腎臓病を引き起こすリスクが高く、すでに機能が低下している場合はさらなる悪化を招きます。
  • 腎臓の負担を減らすためには日々の生活習慣を見直すことがとても重要です。不規則な生活を改めること、とくに適度な運動は積極的に取り入れたい習慣です。
  • 腎臓をしっかり休めることが大切なので、疲れを感じた場合は無理をせず体を休めてください。
  • 毎日の食事で心がけるべきことはありますか?
  • 塩分を控える
  • バランスよく食べる
  • 食事の量は適量を心がける
  • タンパク質の過剰摂取に注意する
  • 水分を積極的に摂取する
  • 腎臓は食事で摂取した塩分を尿として排せつする働きがあり、塩分を摂りすぎると負担がかかります。慢性腎不全(慢性腎臓病)を予防するためにも減塩を心がけましょう。
  • 機能がすでに低下している場合はタンパク質・カリウム・リン・水分の制限のほか、タンパク質の代わりとなるエネルギーの補給が必要です。
  • 慢性腎不全(慢性腎臓病)を予防するための食事は糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防にもつながります。健康増進のためにも毎日の食事を見直してみましょう。
  • 最後に、読者へメッセージをお願いします。
  • 腎臓病は自覚症状がないままで進行しやすく、気づいた頃にはかなり悪化していることが多いです。慢性的な腎臓疾患には特効薬がないため、機能が低下すると元に戻すことはできません。
  • どの程度機能しているかについては血液検査で簡単に確認できるため、職場で受ける健康診断は積極的に受診してください。
  • バランスのいい食生活や適度な運動、禁煙や飲酒量に注意するなど、生活習慣を見直すことで慢性腎不全(慢性腎臓病)を予防しましょう。
  • 編集部まとめ

    編集部まとめ
    慢性腎不全(慢性腎臓病)は長い時間をかけてゆっくりと腎臓の機能が低下する病気で、原因は糖尿病や高血圧など生活習慣病によるものが多いです。

    腎臓の機能は一度低下すると回復が難しいため、早期発見や進行を遅らせることがとても重要となります。

    慢性腎不全(慢性腎臓病)の予防は生活習慣病の予防にもつながるため、バランスのいい食事を心がけることや日常生活に適度な運動を取り入れるなど、自分でできることから改善して行きましょう。

    参考文献

  • 慢性腎不全|社会福祉法人恩賜財団済生会
  • 腎臓病とは|腎臓病について|一般社団法人 全国腎臓病協議会(全腎協)
  • 毎日の食事で気をつけること|知ろう。ふせごう。慢性腎臓病(CKD)
  • この記事の監修医師

    中路 幸之助

    中路 幸之助 医師(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

    監修記事一覧

    1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

    コメント