「一晩中充電したらダメ」は嘘?スマホのバッテリー寿命を本当に縮めている「日中のNG習慣」 | きばいやんせ!鹿児島

「一晩中充電したらダメ」は嘘?スマホのバッテリー寿命を本当に縮めている「日中のNG習慣」

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ンターネット上で最もよく見かけるバッテリーのアドバイスといえば、「スマホを夜一晩中充電してはいけない」というものでしょう。

この言葉を真に受けて、毎晩寝る前にプラグを抜き、決して満充電のまま放置しないよう気をつけている方も多いかもしれません。

それにもかかわらず、1年ほど経つとバッテリーの最大容量は80%台まで落ちてしまいます。

実は、夜間の充電とその劣化にはほとんど関係がありません。本当にバッテリーを摩耗させているのは、日中に毎日行なっている「ある行動」なのです。

夜間の過充電を防ぐ「スマート充電」の仕組み

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満充電になったバッテリーに、コンセントからの電力が注がれ続けている光景をイメージすると、不安になるお気持ちはとてもよく分かります。

ですが実際のところ、充電回路は10年以上も前にそのような仕組みから進化を遂げています。

現代のすべてのスマホには、バッテリーに入る電気の量を正確にコントロールする専用の電源管理ICが搭載されています。

夜中の2時にスマホが満充電に達すると、このコントローラーが電流を限りなくゼロに近い状態まで絞り込み、バッテリー残量を一定に保つための微量な維持充電(補充電)だけを行なうようになります。残りの夜の時間は、バッテリーにとってほぼ休止状態のようなものです。

安全性をさらに高めるため、現在のOSには予測型の充電スケジュール機能が備わっています。

iOSはもちろん、SamsungのOne UIやGoogleのPixel向けソフトウェアなど主要なAndroid OSの多くは、使う人の朝のルーティンを学習し、睡眠中はあえて充電を80%付近で一時停止します。

バッテリーが高電圧のピーク状態に晒されるのは、朝起きる直前の短い時間だけになる仕組みです。

電気的な観点から見れば、夜の枕元は、スマホにとって1週間の中で最も静かで安定した環境と言えます。夜中にわざわざケーブルを抜く必要はありません。ハードウェアとソフトウェアが、すでにその問題を解決してくれています。

リチウムイオン電池の内部で起きていること

すべてのスマホ用バッテリー内部には、「SEI(固体電解質界面)層」と呼ばれる薄い保護膜が存在します。

この膜は最初の数回の充電サイクルの間に自然に形成され、電極がこれ以上化学反応を起こさないよう保護しながら、リチウムイオンだけを通すという重要な役割を果たしています。問題は、この膜が成長し続けてしまうことです。

満充電に近づき、セルの電圧が4.2ボルトを超えて上昇すると、この膜にかかるストレスが増加します。そして充電サイクルを重ねるごとに膜は少しずつ厚くなり、エネルギーを蓄えるために必要なリチウムイオンを閉じ込めてしまうのです。

時間の経過とともに自由に動けるイオンが減少し、バッテリーの最大容量が静かに縮んでいきます。

バッテリー寿命の命運を握る「温度」

放っておいてもこの劣化はゆっくり進行しますが、そこに「熱」が加わると話が変わってきます。リチウムイオンセル内部の化学反応速度は、温度が10℃上がるごとに約2倍になると言われています。

実験によると、25℃の環境で保管されたバッテリーは200サイクル後に約3.3%の容量を失いました。一方で、45℃の環境ではその数値が6.7%以上に跳ね上がっています。

サイクル数は全く同じであるにもかかわらず、より高温に晒されたバッテリーは2倍以上の容量を失ってしまったのです。

さらに、熱は悪循環を生み出します。SEI層が厚くなると内部抵抗が増加するため、充電中により多くの熱が発生し、膜の成長がさらに加速することになります。

熱が及ぼす影響はSEI層の成長加速だけにとどまりません。セル内部の液体電解質も分解してしまいます。

この反応は、充電中でなくても起こります。待機中であっても、保管中であっても、内部温度が高い状態が長く続けばいつでも進行してしまうのです。

どのようなソフトウェアアップデートであっても、こうした化学的な摩耗を元に戻すことはできません。だからこそ、バッテリーにとって最大の敵は「充電回数」ではなく、「どれだけ熱い状態にさらされるか」なのです。

冷却された状態を保ちながら500サイクル使ったバッテリーは、頻繁に熱い状態で300サイクル使ったバッテリーよりも長持ちします。

日中の何気ない習慣がダメージを与えている

バッテリーを傷める最も大きな原因となりやすいのが、「車内での使用」です。

ダッシュボードにスマホを固定し、急速充電に接続しながらGPSナビを起動し、さらに午後の直射日光がフロントガラス越しに照りつける——この状況は、あらゆる熱源が一度に押し寄せる状態と言えます。

こうした条件下では、バッテリーの温度が44℃を超えてしまうことも珍しくありません。

単に容量が少し減るだけでなく、劣化を進めるあらゆる化学反応がフル回転で働いてしまいます。

重い処理を行ないながらの充電に注意を

充電しながらのゲームプレイも、よくある落とし穴の1つです。

負荷の高いグラフィック処理によってプロセッサーが発熱し、そこに急速充電による熱が上乗せされます。長時間プレイすると、スマホの冷却システムは両方の熱源に対処しなければならず、放熱が追いつかなくなることがあります。

もしお使いのスマホが、ゲーム時にバッテリーを介さず本体へ直接給電するバイパス充電(直接給電)機能に対応している場合は、それをオンにすることでプロセッサーをコンセントからの電力だけで動かし、バッテリーへの負荷と発熱を抑えられます。

充電中はケースを外してみるのも選択肢

ゲームをしていない時でも、ケースの内側には熱がこもりやすいものです。特に人気の高いシリコン製ケースは、断熱材のように本体の熱を逃がさず閉じ込めてしまいます。

筆者の場合、充電器に繋ぐときは毎回ケースを外すようにしています。そうするだけで、スマホの温度上昇を抑えることができています。

とはいえ、スマホを過剰に気遣って神経質に扱う必要はありません。電源に接続したままメッセージを確認したり、SNSをスクロールしたり、ウェブサイトを閲覧したりする程度であれば、目に見えるほどのダメージにはつながりません。

バッテリーの劣化を早める最大の要因は、日中の何気ない場面で生まれる「熱」です。夜の充電を気にするより、熱をためない使い方を意識するほうが、ずっと効果があります。

テクノロジーに深い情熱を注ぐコンピューターサイエンスの大学院卒。2018年からソフトウェアなどのレビュー執筆を開始。2022年にMUOの専属ライターとなり、Androidやネット、エンタメ分野のガイド記事を担当している。以前はAlphrなど複数の著名メディアに寄稿。趣味は旅行と異文化学習である。

Original Aricle: Everyone worries about overnight charging, but this is much worse for your battery by MakeUseOf

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