2026年、旅行先として「世界で最も安全な国」トップ15 日本は9位 | きばいやんせ!鹿児島

2026年、旅行先として「世界で最も安全な国」トップ15 日本は9位

image

今、世界で最も安全な国はどこだろう? その答えは、米国の旅行保険大手Berkshire Hathaway Travel Protection(BHTP)の「最も安全な国(Safest Countries)」レポートで見つかる。このレポートでは、2026年の旅行先として世界で最も安全な場所をランキングしている。

BHTPは2016年以降、米国の数千人を対象に、過去5年間に旅行した場所と、その場所を旅行中にどれくらい安全と感じたかについて、調査を実施している。その国を訪れた旅行者のみが評価できるため、業界で最も実体験に基づいた安全調査の一つとなっている。

調査結果を補完するため、BHTPは、国際シンクタンクの経済平和研究所(IEP)が毎年発表する「世界平和度指数」、Numbeo(世界中の都市の生活関連情報を集めたデータベースサイト)、GeoSure Global(旅行者や企業向けに、世界中の場所のリスク評価と情報を提供するサービス・プラットフォーム)などのデータを統合している。

BHTPのランキングには、BHTP独自のアルゴリズムも組み込まれており、犯罪、テロ、デジタル脅威、医療アクセス、さらには、旅行者が体感した安全性を含む旅行体験全般を分析している。

その結果として作成されたレポート「State of Travel Insurance(SOTI)Safest Destinations(旅行保険の現状:安全な旅行先)」は、データに基づいた公平な視点で、旅行者が世界各地の安全性をどう認識しているか、その認識が年々どう変化しているかを示している。そのため、「世界で最も安全な国」に関する1年前のレポートと今回の新たな結果を比較することもできる。

世界で最も安全な国オランダ:昨年の14位から躍進

2026年の旅行先として、世界一安全な国の座に輝いたのはオランダだ。2025年は14位だった。BHTPのバイスプレジデントであるキャロル・ミューラーによれば、この劇的な躍進は、ほぼすべての指標で高いスコアを獲得した結果だ。

ミューラーは、筆者にこう説明した。「オランダは、2025年に評価されたすべての指標で高スコアをたたき出した。特に医療、安定性、女性・LGBTQIA+・有色人種旅行者の安全性が際立っていた」

ミューラーは、この急上昇に驚いたと語る。「最も安全な国ランキングでは、多くの国はほぼ同じ位置にとどまる。オランダがわずか1年で14位から1位に躍進したことは驚きだ」

もちろん、最も安全な場所にも注意点はある。BHTPは旅行者に、自転車に気を付けてほしいとアドバイスしている。首都アムステルダムの自転車専用レーンは混雑しており、さらに、高速な電動自転車の人気が上昇しているためだ。

オーストラリア:安全大国

オーストラリア、シドニー(Shutterstock.com)オーストラリア、シドニー(Shutterstock.com)

2位は、2年連続でオーストラリアだ。「オーストラリアは依然として、旅行者にとって非常に安全な目的地だ。ただし、世界のほかの目的地と同様に、計画と警戒心、そして正しい判断が必要であることに変わりはない」とミューラーは強調する。

オーストラリアは、テロ対策と医療対策で1位、交通安全で4位、暴力犯罪の安全度で6位にランクインした。BHTPはオーストラリアの特徴として、安定した政治体制と、厳格なバイオセキュリティ・銃規制法を挙げている。

一つ注意すべき点がある。オーストラリアの税関は、その厳格さで知られており、決して軽視すべきではない。レポートが指摘しているように、オーストラリアは輸入品、特に農産物に対して厳しい管理を実施している。

ヨーロッパ:旅の安全のリーダー

例年通り、ヨーロッパ諸国がランキングを支配しており、上位15カ国の半数を占めている。多くはおなじみの顔ぶれだが、今回のランキングには顕著な変化が見られた。

オーストリアが初めて調査対象となり、いきなり3位にランクインしたのだ。「オーストリアは、今回初めて調査対象に加わった国だ。最初の年にトップ3入りを果たしたことは興味深い」とミューラーは語る。「SOTIは、医療から包摂性まで、幅広い安全性を評価する。オーストリアはあらゆる面で高評価を得た」

アイスランドは長年トップを走ってきたが、今回は4位に後退した。とはいえ、世界平和度指数によれば、世界で最も平和な国の座は守っている。

「アイスランドの順位がわずかに下がったのは、認識や評価の自然な変動によるものだ」とミューラーは言う。アイスランドの首都レイキャビクは、BHTPの「最も安全な都市」ランキングで1位を獲得している。

スイス(8位)とアイルランド(10位)は、ともに好調を維持している。ベルギーは、20位から11位に急上昇した。都市レベルの安全性と、包摂性の向上が寄与している。

フランスも、17位から13位に順位を上げた。トップ15入りしたそのほかのヨーロッパ諸国は、ポルトガル(12位)、英国(14位)、デンマーク(15位)だ。

ヨーロッパ以外のリーダー

ヨーロッパ諸国がトップ15を席巻する一方で、ほかの地域からもいくつかの国がランクインし、安全が世界共通の目標であることを証明した。

カナダは5位にランクインし(2025年は3位)、北米で最も安全な国としての地位を固めた。暴力犯罪、交通安全、女性・LGBTQIA+・有色人種の安全性という3部門で2位を獲得し、健康安全(5位)と、テロの安全度(7位)でも上位に入っている。

しかし、BHTPが指摘するように、トロントやバンクーバーのような都市では、車のドアを施錠しないといった小さな過失でも罰金対象となるため、やはり警戒は必要だ。また、カナダの大自然に入る場合は、十分な準備が必要だ。

ニュージーランドは、2年連続で6位にランクインした。平和さ、暴力犯罪の少なさ、主要都市の高評価が要因だ。旅行者は、特に医療、安全性、交通機関を高く評価している。ただしBHTPは、氷河地帯などの過酷な環境に足を踏み入れる場合、ガイドを雇うことを推奨している。

アラブ首長国連邦、ドバイ(Shutterstock.com)アラブ首長国連邦、ドバイ(Shutterstock.com)

今回のレポートで、最も大きく躍進したのはアラブ首長国連邦(UAE)で、18位から7位に急上昇した。「UAEは長年、安全な旅行先としての評判を築こうとしてきた。その努力が実を結んだ」とBHTPは指摘する。

UAEは厳格な行動規範を施行しているため、BHTPは、服装や行動規範の違反に注意するよう助言している。そして何よりも、電子タバコやCBD含有製品(処方薬を含む)は法律で禁止されているため、持ち込みは絶対に避けよう。

日本は9位を維持し、「人口が少ない国だけが安全だ」という通説に反する結果となった。日本は、清潔な都市、超効率的な公共交通機関、暴力犯罪の少なさで知られている。ただし、処方薬には注意が必要だ。日本では、アデラルの商品名で知られるアンフェタミン(注意欠陥・多動性障害[ADHD]やナルコレプシーの治療向けに、米国などで使用されている)など、特定の薬物が規制されている。

米国の順位は?

今回のレポートでは米国は26位で、トップ15から大きく外れた。ミューラーによれば、これは過去の傾向と一致しているという。「SOTI調査が始まってからの11年間、米国の順位はほぼ一貫している」

興味深いことに、米国は今回初めて、「世帯年収35万ドル以上の旅行者」にとって最も安全な国トップ10にランクインした。このカテゴリーのランキングには、フィリピン、オーストリア、ノルウェーも含まれている。

それでもなお、米国は継続的な課題に直面している。一部の都市レベル指標では高い評価を得ている(例えばホノルルは、BHTPの最も安全な都市ランキングでトップ5入りしている)にもかかわらず、米国は、暴力犯罪、医療アクセス、テロのリスクといった指標で他国に後れを取っている。

2026年に注目すべき安全トレンド

近年最も明白な変化の一つは、旅行者が安全を定義する方法が変化していることだ。もはや、犯罪率やテロだけが問題ではない。BHTPのレポートによれば、インクルーシブ(包摂的)な安全、つまり女性、LGBTQIA+、有色人種がどれだけ安全を感じるかが重要な指標になりつつある。

その重要度は、上位国を見ればわかる。1位のオランダは最高評価を獲得した。カナダとオーストラリアもこの指標で上位にランクインし、帰属意識と尊重を感じられることが、リスク回避と同じくらい重要だという考えを裏付けている。

包摂性は、旅行者の安全の定義においてますます重要な役割を果たすようになっている。女性、LGBTQIA+、有色人種の幸福度で高評価を得ている目的地は、総合スコアが大幅に上昇している。

医療へのアクセスも重要な要因だ。オーストラリア、ニュージーランド、ベルギー、アイルランドといった医療制度が整っている国は、総合的な安全性でも高評価を得ている。外国で緊急事態に直面したとき、質の高い医療がいかに重要かを旅行者が認識し始めていることが、これらの順位に反映されている。

レポートが強調しているように、リスクのない旅行先など存在しない。しかし、適切な準備と情報、そして心構えさえあれば、現代の旅行者は、安全な目的地を選ぶための手段を十分に持っている。

以下は、旅行先として世界で最も安全な国トップ15とその項目別リストだ。

世界で最も安全な15カ国

1. オランダ
2. オーストラリア
3. オーストリア
4. アイスランド
5. カナダ
6. ニュージーランド
7. アラブ首長国連邦
8. スイス
9. 日本
10. アイルランド
11. ベルギー
12. ポルトガル
13. フランス
14. 英国
15. デンマーク

暴力犯罪が最も少ない国

1. 日本
2. カナダ
3. ベルギー
4. アラブ首長国連邦
5. ニュージーランド
6. オーストラリア
7. フランス
8. オランダ
9. ポルトガル
10. アイルランド

テロが最も少ない国

1. オーストラリア
2. オランダ
3. ニュージーランド
4. 日本
5. アイスランド
6. スイス
7. カナダ
8. イタリア
9. フランス
10. 中国

交通の安全性が最も高い国

1. 日本
2. カナダ
3. オーストリア
4. オーストラリア
5. フランス
6. オランダ
7. アラブ首長国連邦
8. ニュージーランド
9. ベルギー
10. スイス

医療対策において最も安全な国

1. オーストラリア
2. オランダ
3. ニュージーランド
4. ベルギー
5. カナダ
6. 日本
7. アイルランド
8. フランス
9. 英国
10. アイスランド

女性、LGBTQIA+、有色人種の旅行者にとって最も安全な国

1. オランダ
2. カナダ
3. フランス
4. オーストラリア
5. オーストリア
6. 英国
7. アイルランド
8. アイスランド
9. 日本
10. スイス

家族連れの旅行者にとって最も安全な国

1. オーストリア
2. 日本
3. フィリピン
4. オランダ
5. カナダ
6. スイス
7. イタリア
8. アイルランド
9. ドミニカ共和国
10. ニュージーランド

高所得の旅行者にとって最も安全な国

1. フィリピン
2. イタリア
3. オーストリア
4. ノルウェー
5. カナダ
6. ニュージーランド
7. 米国
8. タイ
9. オーストラリア
10. トルコ

forbes.com 原文

コメント